トゥフカ・サーガ〜約束の地〜

モクジ
一年は十二ヶ月。一ヶ月は三十日で固定。一週間は六日(つまり、一ヶ月=五週間)。
月は以下の通り。

一月:柘榴石の月
二月:紫水晶の月
三月:藍玉の月
四月:金剛石の月
五月:翠玉の月
六月:真珠の月
七月:紅玉の月
八月:橄欖石の月
九月:青玉の月
十月:紅水晶の月
十一月:黄玉の月
十二月:瑠璃の月

通貨はエーギル(世界統一)。大体百エーギルで一日(最低限ではあるが)暮らせる。
言語は、人間が使うものは主に北方語、南方語、共通語の三つ。共通語が読み書きできれば、大きな町であれば困ることはない。またマイナーな言語としてエルフ語、ドワーフ語などの妖精語に分類されるもの、そして魔族たちが使うとされる古代語がある。
魔力はすべての生物・物質に存在し、魔法使いと普通の人間の区別は『魔力を具現化できるか否か』の差。また人によって魔力の具現化は
さまざまで、大体は火、水、土、風の四種類に分類される。めったにないことではあるが、光や闇の形として具現化できる者もいる。具現化の系統で、魔法の得意・不得意がある(魔力が火の形をとる者は攻撃術が得意で治癒術が苦手なことが多い、など)。
種族は大きく分けて人間、エルフやドワーフなどの妖精、神族、魔族がいる。
宗教的には、大きく分けて三つの宗派に分かれる。ラファ、イリア、シヴァの宗派で、『光の三大神』と呼ばれる。しかしそのうちの一柱、シヴァは破壊の神としての顔も持ちあわせており、『魔族の王』とも呼称される。なお、神は長命ではあるが不死ではなく、代替わりをして続いている。ラファとシヴァはもともと一つの物質から分かたれたと見られており、それに呼応するように性別が逆であることが多い。

キャラ紹介
・紫水晶の月十四日時点

・シルファ/紫水晶の月十四日生まれ/十四歳/金髪に緑の目(トランス状態になると紫になる)一人称:私/二人称:あなた、もしくは名前にさん付け。仲間は呼び捨て、リヒトのみ「兄さん」をつける/好物:(ハンナ伯母さんの)アップルパイ、甘いもの、乳製品/嫌いなもの:血なまぐさいもの、においの強すぎるもの
 光の三大神のひとりラファの敬虔な使徒。十四になったら世界巡礼の旅に出るというラファ神殿のしきたりを言い訳に行方不明の父を探しに、後述のリヒトと共に旅に出ることになる。礼儀正しく丁寧。おとなしい性格で、正義感、責任感が強い。精神集中の助けにと弓を習っている。微妙に方向音痴の気がある上、うまく物を片付けられない子。魔力を具現化した際は、光の形をとる。

・リヒト/金剛石の月三日生まれ/十五歳(シルファとは二歳違い)/赤っぽい茶髪、緑の目/一人称:オレ/二人称:あんた、お前。たまにてめぇとか。仲間は呼び捨て/好物:煮込み料理/嫌いなもの:特になし
 シルファの母方のいとこ。三きょうだいの真ん中。掃除洗濯お料理裁縫なんでもござれのある意味オトメン。でも性格はいたって普通の兄ちゃん。シルファの保護者。シルファが方向音痴になった原因は自分にあると思っている(間違いではない)。シルファの旅についていくと昔から決めていたため、体術、棍術を自己流で扱う。魔力を具現化した際は、焔の形をとる。

ティエル村の人々

フィーネ:シルファの母親。明るい栗色の髪に緑色の目。生来の病弱さがたたり、シルファが幼いときに儚くなっている。生前は村の子どもたちを対象に文字の読み書きを教えていた(リヒトとシルファにのみ、旅で困らないよう共通語も教えている)。

エリック:シルファの父親。ふらりとティエル村に迷い込み、フィーネと恋に落ちシルファをもうける。元々は旅の吟遊詩人であり、シルファが幼いころフィーネの病を治す方法を探しにまた旅に出てしまった。シルファが十三歳のとき、シルファにあてたプレゼントとフィーネにあてたのんきな手紙が来たことから、本人は生きておりフィーネが亡くなったことは知らないと思われる。

ゴードン:リヒトの父、シルファの伯父。赤っぽい茶髪にがっしりとした体格をした大男。豪快だが情に篤い性格。村で唯一の鍛冶屋を営んでいる。

ハンナ:リヒトの母、シルファの伯母。彼女とシルファの母フィーネが姉妹。妹フィーネと同じ明るい栗色の髪に緑の目をした面倒見のいい女性だが、フィーネとは違い活発で運動神経が良く、狩りが趣味(実益も兼ねている)。シルファに弓を教えたのも彼女。

ばばさま:ティエル村のラファ神殿最高責任者でシルファ、リヒトの母方の祖母。本名エレン。アスランを何度か浄霊しようと試みるが、叶わず。実はアスランが初恋の人。

リーナ:シルファの母方のいとこで、リヒトの実妹。年上であるリヒトとシルファを呼び捨てにするなど、多少生意気な部分があるが基本的にはちょっとおしゃまな、優しい少女。

アスラン:スマラクト・ヴァルトの中、昔のティエル村があった場所にとらわれている幽霊。おじさん呼びを大変嫌うが、実は救世の英雄時代に生きていた人物。背中に蝶に似た透明な翅を持つ、希少な妖精族の最後の一人だった(アスランはいわゆる奇形で、翅はない)。妻の遺体を何者かに奪われ、取り戻したいという未練のためエレンの浄霊も受け付けず、さりとて森から動くこともできず自縄自縛状態に陥っている。迷子のシルファを保護し、シルファとリヒトに武術の稽古や旅の心得などを教えてくれた。普段は自分の墓の中で寝ている。
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